- ・CCIのダマシを減らして根拠として有効に使う方法
- ・CCIはローソク足などのインジケーターと組み合わせが大事
CCIというインジケーターを使ったことがない方は多いのではないでしょうか。
もしくは初めて聞いたという方もいると思います。
バイナリーオプションではCCIはあまり有名なインジケーターではなく、「知る人ぞ知る」インジケーターなんですね。
CCIはFXの世界では意外に有名なインジケーターで、海外では人気のインジケーターです。
この記事では初心者にも分かりやすいようにCCIを利用したバイナリーオプションでエントリーする方法を紹介してますので是非参考にしてみてください。
CCIの特徴
CCIは1980年アメリカ人のドナルド・M・ランバードによって開発されたオシレーター系インジケーターです。
日本語に訳すと「商品チャンネル指数」、商品市場で生まれたインジケーターなんですね。
CCIは「相場には一定のサイクルがある」とする考えから生まれたインジケーターなのですが、簡単に言えば「移動平均線と現在値の剥離(はくり)が、過去の平均と比べてどのくらいあるか」を数値化したインジケーターです。
もっと簡単に説明すると、移送平均線に価格が戻ってくる確立を数値化したインジケーターということができます。
主な5つの特徴
・反応が早い
・上限・下限がない
・順張り、逆張りに使用できる
・様々なインジケーターと相性がいい
・自分に合わせた使い方ができる
それぞれの特徴を解説していきましょう。
CCIは価格に対して敏感で反応が早いことで知られています。
反応が早いことは、いち早くエントリーポイントを見つける事に役立つでしょう。
また、反応が早すぎるためにダマシが多いことでも有名なインジケーターなんですね。
CCIは基本的に期間を短くすると反応は早くなるがダマシが多くなるので、自分に合った適切な期間設定を探す必要のあるインジケーターとなります。
CCIはオシレーター系インジケーターでは珍しく、上限・下限がないという特徴があります。
つまりトレンドが続けばどこまでも伸びていくのですね。
この特徴はメリットでもありデメリットでもあります。
この特徴のためCCIを使う場合には基準のレベルを決めて使わなければいけません。
基準のレベルとは、エントリー根拠となるCCIのレベルを表すラインのことで、CCI期間14ですと一般的に100・-100が基準のレベルと言われています。
ですが、実際に使う際には検証によって自分自身に合ったレベルを見つける必要があるのですね。基準レベルの決め方については、後程詳しく解説しますね
通常オシレーター系インジケーターは相場の過熱感を表し、バイナリーオプションでは逆張りの根拠の一つに使われる場合が多いですよね。
実際CCIも移動平均線からの剥離(はくり)を数値化したインジケーターといえるので逆張りに有効です。
同時に移動平均線からの剥離が起きるほどの強いトレンドの発生を教えてくれているわけです。つまり順張りの根拠としても優秀なインジケーターなのです。
CCIは他のインジケーターの根拠を強める役目として使うと効果的です。
逆に、CCI単体ではダマシが多くて使いにくいインジケーターなんですね。
【CCIと相性がいいインジケーター】
・移動平均線
・ボリンジャーバンド
・MACD
・RSI
・ストキャスティクス
CCIは順張り系、逆張り系のどちらのインジケーターの根拠も補完できる応用性の高いインジケーターといえます。
CCIは自分が考えている手法の根拠を強めてくれるインジケーターです。
しかしその為にはCCIの使い方を決めなくてはいけないのです。
CCIの手法を色々調べるとわかると思うのですが、ある人は100・-100を超えて戻ってきたらエントリーと解説しています。
別の人は150・-150のクロスがエントリーポイントと言っています。
また期間設定も7だったり60だったり様々な使い方を紹介しています。
どの手法もなるほどと思うのですが、統一性がないですよね。
この自由度の高さはCCIの特徴なのですが、同時に一朝一夕では実践で使えないというデメリットになってしまいます。
ですが自分の使い方さえ確立できれば、バイナリーオプションの勝率を上げるための大きな手助けをするインジケーターといえます。
バイナリーオプションでCCIを使いこなすコツ
CCIはここまで紹介してきたように万能なインジケーターです。
しかし、先ほどCCIの特徴で話したように、CCIは万能すぎるため自分自身がどのように使いたいのか、はっきり決めないと使いにくいインジケーターでもあります。
得意な手法やチャートの見方は一人ひとり違ってくるので「これだ!」という使い方を紹介できませんが、ここではCCIで手法を作る場合のコツを紹介したいと思います。
ここで紹介するコツを参考に自分の手法の根拠として、またはCCIを中心とした手法づくりに役立ててください。
CCIは基本的に期間を短くすれば敏感に反応しその分ダマシが多くなります。
逆に期間を長くとればダマシは少なくなりますが、バイナリーオプションの場合はエントリーポイントを見つける使い方よりは相場の流れを把握する使い方になるでしょう。
この画像のようにCCIは期間が違うと全く違う顔を見せるインジケーターです。
最初はデフォルトの期間14でいいと思いますが、期間設定を替えてみてエントリーポイントを探るのも一つの方法です。
期間設定のコツは自分の使っているインジケータの設定値に合わせるといいですよ。
例えば、移動平均線がメインでしたら、移動平均線の期間と合わせて、移動平均線とローソク足のクロスとCCIの関係を見てもいいでしょう。
RSIと組み合わせた逆張りの場合も、CCIの期間をRSIと同じにすると見やすい傾向にあります。
CCIは各レベルとCCIの値がクロスしたポイントがエントリー根拠となる使い方をします。
ですので各レベルの設定が重要になってくるのですね。
各レベルを決めるときの基本的な考え方は以下のようになります。
①ゼロラインの扱い
②相場の過熱感を表すライン
③買われすぎ・売られすぎを表すライン
この3点について詳しく解説していきます。
①ゼロラインの扱い
CCIのゼロラインは相場の方向性を見るために使用する方法があります。
この画像はCCI期間14でわかりやすいようにゼロライン(赤色)のみ入れています。移動平均線はCCIの期間に合わせて14MA、相場の方向性を見やすくするため200MAを入れています。
このようにCCIがゼロラインより上ならば上昇傾向、逆にCCIがゼロラインより下ならば下降傾向と見れますよね。
また条件によってはゼロラインクロスもエントリーポイントになりえます。
②相場の過熱感を表すライン
よく勘違いされる方が多いのですが、相場の過熱感と「売られすぎ・買われすぎ」は違う意味だと認識してほしいです。
相場の過熱感とは勢いが強いと考えたほうが自然でしょう。
ですから相場の過熱感を表すラインは順張りと逆張りのエントリーポイントになるのですね。
相場の過熱感を表すラインはCCIとのクロスの仕方で以下のような使い方ができるラインです。
相場の過熱感を表すラインと
CCIのクロスの仕方 → エントリー方向
CCIが下から上に抜ける → 次足でハイエントリー
CCIが上から下に抜ける → 次足でローエントリー
CCIが期間14場合、この過熱感を表すラインは100と-100が一般的です。
上図の赤縦ラインは勝ち、水色縦ラインは負けなのですが4勝6敗で負けが多いですよね。
これが反応が早いために起こるダマシです。
CCIはこのダマシを少なくして、相場の過熱感を表すラインを有効に使えるポイントを探す事が、使いこなす上で重要になってきます。
このダマシを減らして有効に使う方法は最後に解説しますね。
③買われすぎ・売られすぎを表すライン
これ以上は順張りが危険なライン、逆張りが有効になるラインの事をいいます。
CCI期間14の買われすぎ・売られすぎレベルを200・-200と設定してみました。
このチャートの場合は200以上は順張りは難しく、200をすぎて戻ってきたCCIに合わせてエントリーすれば有効とわかると思います。
買われすぎ・売られすぎレベルも手法よって調整が必要ですし、CCI単体ですと根拠が薄いと感じるでしょう。
CCIの特徴で話したように、CCIは他のインジケーターと合わせて使うことによりダマシが少なくなり、互いに根拠を強めながら使うことができます。
先ほどの「相場の過熱感を表すライン」で使用したチャートに移動平均線を入れてみました。移動平均線は20MA(ピンク)、50MA(水色)、100MA(オレンジ)。
このチャートを見ると上昇トレンドが発生しているとわかりますよね。
ですからハイエントリーのみに限定してCCIの100・-100ラインクロスをエントリーポイントとしました。
結果は4勝1敗です。
このようにCCIは他のインジケーターと併用することにより大きな力を発揮するインジケーターなのです。
CCIのダイバージェンスにも注目
CCIもRSIなどと同様にダイバージェンスを確認することができます。
ダイバージェンス自体はエントリーポイントではないですが、このチャートのようにダイバージェンスを確認後、赤縦ラインでCCIの100を下抜けしたので次足でエントリーなどのエントリー準備と根拠になります。
ダイバージェンスは逆張りトレードの根拠として有効ですからぜひ身に着けてもらいたい技術の一つですね。
CCIをエントリー根拠とした検証トレード
ここでは、これまで解説してきたCCIの使い方を踏まえた検証エントリーを紹介します。
CCIは期間20、ゼロライン(シルバー)、相場の過熱感を表すライン100・-100(赤ライン)、買われすぎ・売られすぎ200・-200(シルバー)で設定しました。
CCIを期間20で設定した理由は、筆者が順張りを狙う際にローソク足と移動平均線期間20を中心に相場を判断するので20MAに合わせてCCIの期間をそろえた点が一つ。
各レベルを標準的な数値で使うために過去検証で調整した結果、CCI期間20がタイミング的にベストだと判断したためです。
CCIはすべての時間足で確認します。
CCIの他に今回は移動平均線とRCIを使用します。
今回の検証ではRCI を長期52(オレンジ)、中期26(水色)、短期9(赤色)に設定して、すべての時間足で表示します。
各時間足の設定と使い方は以下の通り
30分足
30分足は大衆心理を意識した200日EMA(指数平滑移動平均線)(白色)と直近の値動きを把握するための20EMA(赤色)を表示させます。
30分足と上位の時間足は相場状況の把握と主なラインを引く時間足になります。
5分足
ラインの細かな修正やエントリーポイントを探す役目を5分足は担います。
インジケーターは、1時間足を意識した240EMA(オレンジ)、30分足を意識した120EMA(水色)、直近を意識した20EMA(赤色)の三本の指数平滑移動平均線を入れました。
1分足
1分足は最終的なプライスアクションを見て判断し、エントリーするための時間足です。
指数平滑移動平均線を3本入れます。設定期間は100日EMA(オレンジ)、50日EMA(水色)、20EMA(赤)となります。
エントリーした時の30分足の相場状況です。
大きな流れではレンジ状態ですが20EMAを上抜けした後、連続で陽線を形成しており、CCIが100ラインを上抜けしながら陽線を作っている最中です。
RCIも中期・長期が上昇に反転し始めているため、長くはないが上昇の勢いがある状態と判断。5分足に切り替えます。
5分足では前回の下降トレンドの起点となったラインを上抜けし、一度押し目を付け再び上昇したタイミングになります。
CCIも上昇の勢いがある部分(100から200の間)で上向きに変わりました。
上昇の勢いが強いと判断した、最も強い根拠はRCIです。
RCIの3本の線がグラフの上に張り付ていますよね。これはRCIの強い上昇を表すサインになります。
1分足ではCCIがちょうど100のラインを上向けRCIも上昇を表しています。
このことを確認後、ローソク足が前足の高値を超えた瞬間に判定時間3分でエントリーです。
結果は何も問題なく上昇し、勝利しました。
今回のエントリーのポイントは次のようにまとめられます。
・大きな時間足でレンジ中の一時的な動きでも短期足ではエントリーポイントになる
・長期足の方向に合わせたエントリー
・ローソク足の動きの補完でCCIを使用
・CCIだけでなく他のインジケーターの根拠もプラス
バイナリーオプションは判定時間までにエントリー方向に確実に価格が動いている必要があります。
ですから順張りでも逆張りでも、いかに確実な根拠を重ねられるかが重要なんですね。
CCIの反応の速さはピンポイントを狙うバイナリーオプションにぴったりだと思いますよ。
まとめ : CCIはローソク足などのインジケーターと組み合わせが大事
インジケーターを使う場合大前提として「インジケーターはローソク足の補助である」事を忘れてはいけません。
このことを忘れず、自分自身の使い方を見つければCCIは非常に優秀なインジケーターとなるのですね。
また、バイナリーオプションはFXと同じ為替相場で勝負をする投資です。ですからバイナリーオプションの特性を理解しつつFXの基本法則にCCIを加えれば、これも大きな根拠となるでしょう。
CCIを使う為には過去検証等の勉強期間が必要です。ですがバイナリーオプションはギャンブルではないのですから、学び考える事は当たり前ですよね。
正しい学びと検証を繰り返せば、バイナリーオプションは勝てる世界です。
ぜひ自分にあったCCIの使い方を見つけて、バイナリーオプションの勝率アップにつなげていきましょう。
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