まずはHLバンドが何なのかを知ろう!
HLバンドは、別名「ハイローバンド」とも呼ばれています。トレンド系に分類されるテクニカル指標の一つです。チャート上には、過去の一定期間の高値(Hバンド)と安値(Lバンド)を表示する2本のラインと、その中間線となるラインの3本のラインで表示されます。
中間線は現在のトレンド、Hバンドが抵抗線、Lバンドを支持線と考えます。
抵抗線は「レジスタンスライン」とも呼ばれ、過去に上昇中だった値が止まった箇所を結んだ線のことで、簡単に説明するとローソク足の高値同士を結んだトレンドラインになります。
反対に、支持線は「サポートライン」と呼ばれ、過去に下降中だった値が止まった箇所を結んだ線となります。安値同士を結んだトレンドラインということです。
過去一定期間の高値と安値を表示させる期間は、自分で設定することができ、10日または20日で表示させて利用するのが一般的な利用方法です。
Hバンド・Lバンドとローソク足のクロスを狙え!
まず、結果から書くと「ローソク足の陽線がHバンドを超えたとき(接近したとき)」「ローソク足の陰線がLバンドを超えたとき(接近したとき)」がサインです。
なぜ、ローソク足がHLバンドを超えると買い時となるのかというと、現在の値が過去の高値・安値を更新すると、トレンドが反転する傾向にあるからです。HLバンドは、過去の高値・安値を結んだ線で、上昇中・下降中だった値が停まった場所でもあるので、この反転のタイミングを計るのに最適となります。
これをバイナリーオプションのHigh・Low型(ハイロー型)に利用します。
High・Low型(ハイロー型)でHLバンドを使ってみよう!
HLバンドを利用する場合は、逆張りでトレンドの反転を狙うのがセオリーです。
例を上げて説明すると、現在の上昇トレンド中の値動きの場合、陽線のローソク足がHバンドのラインを超えたら、ここから反転して値が下落すると予想して逆張りでLowを買います。反対に陰線のローソク足が、Lバンドのラインを超えたら、値が上昇すると判断して逆張りでHighを買います。
ただし、取引終了時間には充分注意しましょう。過去の高値・安値を更新するほどの値動きですから、それだけ勢いをもった強いトレンドということになります。もし、取引終了時間の間際だった場合は、その動きが終了まで続く可能性もあることを頭に入れておきましょう。逆張りを狙う場合は、反転後に値が動ききるだけの時間を考えておくことが大切です。
HLバンドと相性のよいテクニカル指標
テクニカル指標の中には、相場が強気か弱気かを測定する「バランス・オブ・パワー(Balance of Power)」というものがあります。
このバランス・オブ・パワーは、トレンドが継続するのか、あるいは反転するのかを見極めるのに非常に役に立ちます。
陽線が1.0に近づくと反転の兆しが強くなり、反対に陰線が-1.0に近づくと反転の兆しが強くなります。
このバランスオブパワーを利用すれば、上昇トレンドの天井と下降トレンドの底を見極めることができるので、HLバンドと併用すれば購入時のサインを見つける判断材料として役に立ってくれます。