2の本の線の位置を交わり方を見てトレンドを予想できるMACD
ボリンジャーバンドは、“逆張り”のチャンスを探るのに役立つチャートですが、これに対し“順張り”のタイミングを判断するのに活用できるのがMACD(マックディ)と呼ばれるオシレーター形のチャートです。
>>ボリンジャーバンドが逆張りを狙えるチャンスについての記事を読む
簡単に説明すると、MACDは短期の移動平均線と長期の移動平均線がどれくらい離れているかを示す指標です。チャートの構成は、横軸が時間、縦軸は中心を0として上半分はプラス領域、下半分はマイナス領域となっています。RSIと違い、折れ線は2本で、1本はMACD、もう1本はシグナルと呼びます。
上の図で説明すると、緑のラインがMACDのライン、青いラインがシグナルラインとなります。
2本の線はほぼ並んで上下に動きますが、MACDが先行し、シグナルがその動きを追いかける仕組みになっています。
2本の線がプラス領域の上のほうにあれば、RSIと同じように「買われすぎ」のサイン、マイナス領域の下のほうにあれば「売られすぎ」のサインになります。
簡単なMACDの使い方
マイナス領域でMACDがシグナルを上から下に抜ける「ゴールデンクロス」、プラス領域でMACDがシグナルを上から下に抜ける「デッドクロス」が現れたときは、相場が転換した可能性が高くなります。
>>トレンドの転換を示すゴールデンクロスについての記事はこちら
この「ゴールデンクロス」「デッドクロス」を見つけて、新しいトレンドの流れにそって“順張り”をすれば、予想が当たる可能性が高くなると思います。
MACDを使う場合の注意点
MACDには、「だまし」といって、「買われすぎ」「売られすぎ」のサインに従って予想した場合に、流れに沿って動いてくれないことがあります。この「だまし」は、MACDだけでなく他のテクニカル分析でも見られる現象です。この「だまし」を防ぐ方法を次で紹介します
これはMACDだけに限っていえることではありませんが、テクニカル分析は単体で利用することは少ないです。RSIやMACDなど、さまざまなテクニカル分析を複合してフィルターをかけることで、「だまし」を見極めることができるようになります。
今回は、MACDについて説明するために単体で利用した場合の手法を説明しました。
絶対ではありませんが、色々なテクニカル分析を複合して利用することで、「だまし」の発生を抑えて過去のデータや統計に基づいた確立の高い予想をたてることが可能となります。
MACDとその他のテクニカル分析を複合した攻略については、またの機会にご紹介させていただきます。