概要
読み方:えんべろーぷ
英語:Envelope
エンベロープとは、レートが平均値からどのくらい離れているのか(乖離しているか)を表すトレンド系のテクニカル指標です。現在のレートが平均値から離れすぎていると元に戻ろうとする習性を利用して売買のサインを読み取ります。
移動平均線の上下に2本ずつ、一定の割合で乖離させた(ずらした)線を描きます。チャートはローソクの日足を利用し、25日移動平均線をその時の相場に合わせて任意で割合を設定します。割合は任意ですが、「0.25%」と「0.50%」の乖離率がよく利用されます。
チャートは平均線から離れると、真ん中に戻ってくる習性があるので、離れすぎたときは転換の目安になります。
この指標は、チャートが上下の線を越したときに売買のサイン(トレンドの転換期)となりますが、上述のようにUPバンド(上側の線)とLOWバンド(下側の線)を自分で設定する必要があります。設定した乖離率が小さすぎても大きすぎてもサインがうまく読み取れなくなるので注意が必要です。
引き方は上下2本の線がどちらかが、だいたいで良いのでチャートの山や谷に当たるように引ければ大丈夫です。あまり細かく分析する指標ではなく、売られすぎや買われすぎの大雑把な目安を知りたいときによく使われています。
●エンベロープは以下の計算式で求められます。
上の線=移動平均 +(移動平均×n%)
下の線=移動平均 -(移動平均×n%)
※n=比率(乖離率:%)