国内バイナリーオプション規制について 国内情報

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商品性に関するルール

短時間で行うHIGH・LOWの禁止

国内バイナリーオプションで最も人気が高い、「数分後に今よりレートが上がっているか下がっているかを予想する」HIGH・LOWオプションが今回の規制により全面的に禁止と決定し、消滅となる方向です。

最短5分、10分といった短期間のオプションは禁止され、最短2時間の取引しか利用出来なくなります。HIGH・LOWタイプのバイナリーオプションは、金融商品ではなく賭博性が高いのでは?(ギャンブルでは?)という声が集まった事が禁止に至った要因です。

最低取引時間の延長

60オプションのように60秒で取引するオプションや、5分10分で結果が出る取引などの廃止。取引開始時間から、取引終了時刻までの時間を当面2時間以上と定める。

短時間での取引が禁止され、判定時刻の感覚に規制が設けられました。取引可能時間が最短5分や10分から、規制後「2時間以上」と定められました。

※ガイドラインなどに掲載されている情報によると、「売買終了時間は、可能な限り判定時刻に近づける必要がある」と記載されているので、判定時刻ぎりぎりまで自由に取引できるバイナリーオプションの特性は温存される様です。

「総取り」の禁止

満期時間のレートがレンジ外と呼ばれる、親(業者)の総取りを廃止。

これまでレンジ外のレート幅には明確なルールがありませんでした。毎回自動的に設定されるので、自動的に「親の総取り」=「業者の総取り」となるゾーンが設定されているということになります。この総取りのレート幅を設ける事を廃止されました。

レンジ外とは?
バイナリーオプションは上がるか下がるかシンプルな取引ですが、上がっても下がっても勝てないケースがあります。この場合を「レンジ外」といい、取引終了時点でレートがレンジ外に入ってしまうと、HIGHに予想していてもLOWに予想していても、負けになってしまいバイナリーオプション業者の総取りとなるルールことです。(総取りは、投資家の投資金を全て業者が持って行くことを言います。)

このレンジ外は、取引開始価格からある一定の幅が設定されます。

バイナリーオプションレンジ外の解説画像

このレンジ外というルールが廃止されます。取引開始価格と取引終了価格が同値の場合は規制後も呼び名は「レンジ外」となりますが、その場合は業者は総取りをせず、全額投資家に払い戻されるようになります。

2WAY方式による価格提示

取引をキャンセルする際にポジションを解消するための価格を提示しておく必要があるため、「売り」と「買い」の価格を両方(2WAY)で提示しておく事。

簡単に説明すると、自分が今買っているのか?どれだけの値動きがあるのか?をひと目で分かるように売りと買いの両方の価格をリアルタイムで表示してもらえるという事です。価格の表示がされる事はいい事ですが、「スリッヘージが発生する可能性がある」と言われています。

スリッヘージとは
注文を出した際のレートのずれの事です。例えば100.30円で買いたいと思い、 買い注文を入れたとします。しかし、次の瞬間に100.32円にレートが変わってしまい、買値が100.32円になりました。このずれの事をスリッページと呼びます。

リアルタイムで、売りと買いの価格が表示されているので多少のスリッヘージは仕方ないという声が多いようですが。どの程度ズレが出るのか?という声も多いようです。

高ペイアウト倍率設定の禁止

取引開始時点で著しく高いペイアウト倍率となる価格を設定する事を禁止。

ペイアウト倍率が何倍なら妥当なのか?という議論が今でも行われています。倍率が固定になるというよりは、最大上限倍率を設定するという話し合いが行われているようです。

取引開始手続き等のルール

バイナリーオプションについて知識の確認

バイナリーオプション取引を行うにあたり、必要とされる基礎的な知識についての確認を行う。各業者は、ホームページなどを通じてバイナリーオプション取引にかかる基礎的知識の学習コンテンツを提供し、基礎的知識を自身で確認すること。とともに基礎的知識が充分でないと判断した場合には、お取引の手続きを停止し、後日あらためて取引開始の手続きを進めること。

つまり、基礎知識を身につけてからではないとバイナリーオプションを始めてはならない。各業者は必ず投資家に基礎知識があるかどうかを判断してからではないと取引き開始の手続きを進めてはならないという事です。

顧客への説明

顧客が必要な知識を持っているかどうかは、テストなど具体的奈方法をもって行う必要があります。テストは二者択一式で行うことが出来ますが明らかに回答が分かるような安易な設問を避け、必要知識に対する顧客の理解度を測定するに足る内容と出題数をする事が必要である。

つまり、バイナリーオプションを始める前に必要な基礎知識が備わっているかを業者側からテストされるという事です。テストに合格しなければバイナリーオプションを始める事が出来なくなります。

取引経験

バイナリーオプションを始めるには、原則としてあらかじめ流動性の高い金融商品・FX、有価証券オプション、などの取引に一定程度の投資経験を持っていることが必要となります。

バイナリーオプションを始めるには、何かしら上記に値する投資経験がないとはじめられませんという事です。

限度額の申告

一定期間内における取引総額、あるいは損失限度額、証拠金など、各会員が設定する事項に基づき、お客様から限度額を申告し、限度額に達した場合達した場合にはお知らせをするなどの取引管理を行う。

つまり、損失限度額などを業者にあらかじめ伝えておくと、限度額に気づかず取引を続行してしまっている場合、きちんと業者側から連絡が入るようになります。

取引時のルール

取引状況の確認

取引の状況について、取引限度額に達した場合には業者側から連絡を入れる事。限度額に達した旨のお知らせのあと、所定の時期までに、取引期状況が取引限度額を下回るための措置がとられない場合には、各会員の判断により、新規の取引を中止することがあります。

自分が指定した限度額を上回ってしまった場合、限度額を上げるか、そのための処置を行わないと新規の取引が行えないということです。

取引の継続

原則として、取引期間中は中断することなく取引が行えます。ただし、通貨市場の急変や会員の財政状況に大きな影響を与える恐れがある状況が生じた場合には、やむを得ず取引を中断することがあります。

この取引中断する場合の例などは、各業者によって取引説明書や何らかの資料を提示するので、そちらを確認しておくことが大切です。

情報提供・広告のルール

取引結果の公表

毎月の、お客様のお取引全体の状況を集計し、公表します。

公表内容などは、業者に支払った投資家の総額・投資家全体が受け取った総額の割合と、取引した口座数に対する月間の損益がマイナスとなった取引口座の割合を公表するという事です。


追記
国内のバイナリーオプション業者の規制に伴い、取引時間が大幅に変更され、最短10分の取引が2時間の取引に伸びると報告されています。
取引時間が伸びるということは、1日に取引できる回数も減ってしまうと言う事です。投資家の安全性やギャンブル性を抑えるために実施された規制内容になっていますが。バイナリーオプションの大きな魅力を失ってしまう結果になりそうです。
国内のバイナリーオプションが規制にかかってしまいましたが、海外のバイナリーオプションは国内のバイナリーオプションの規制は適用されません。これまで通りの取引が可能になっています。
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